
この計画プロジェクトは既存のコンビニを内科と婦人科のクリニックに転用する計画である。
この敷地は工業地域に位置し、周囲には大規模な工場や倉庫、ショッピングモール、公営住宅、野球場などが、それぞれ広大な敷地単位で配置されている。地域の風景は、こうした施設とそれを区画する塀、そして形式的に添えられた植栽によってかたちづくられた、単調な様相が連続している。一方で、近隣の学校や住人などの徒歩や自転車での移動が多く見られ、地域の人々にも配慮した居場所を設けることが求められる。
本計画では、こうした風景を否定するのではなく肯定的に受け止めながら、人間的なスケールでの設計を試みた。地域に広がる塀や植栽といった要素を、ある種記号的に引用し、それらを敷地内に取り込むことで、本来区画を分ける役割を果たしていたこれらの要素が、むしろ人を敷地内に呼び込み、滞留する場所の契機となるよう設計している。
既存のコンビニ建物には基本的に手を加えず、内外を分ける境界線としてのみ扱い、広大な敷地に配置された建物ではなく、街の風景や人々の日常に自然と接続するような、道を通り抜ける体験をそのままに立ち寄れるクリニックを目指す。
この計画プロジェクトは既存のコンビニを内科と婦人科のクリニックに転用する計画である。
この敷地は工業地域に位置し、周囲には大規模な工場や倉庫、ショッピングモール、公営住宅、野球場などが、それぞれ広大な敷地単位で配置されている。地域の風景は、こうした施設とそれを区画する塀、そして形式的に添えられた植栽によってかたちづくられた、単調な様相が連続している。一方で、近隣の学校や住人などの徒歩や自転車での移動が多く見られ、地域の人々にも配慮した居場所を設けることが求められる。
本計画では、こうした風景を否定するのではなく肯定的に受け止めながら、人間的なスケールでの設計を試みた。地域に広がる塀や植栽といった要素を、ある種記号的に引用し、それらを敷地内に取り込むことで、本来区画を分ける役割を果たしていたこれらの要素が、むしろ人を敷地内に呼び込み、滞留する場所の契機となるよう設計している。
既存のコンビニ建物には基本的に手を加えず、内外を分ける境界線としてのみ扱い、広大な敷地に配置された建物ではなく、街の風景や人々の日常に自然と接続するような、道を通り抜ける体験をそのままに立ち寄れるクリニックを目指す。
Direction: Hiroaki Suzuki
Design: Mire Kan, Yoshifumi Hashimoto,
Yusaku Kimura